10年後の愛しの君へ
2008-10-05(Sun)
第三章 別世界(ママ編) ページ51
お兄ちゃんは一命を取り留めたが、起きていても、ぼうっと上を見ているか、寝ているかで……手も足も動かさず、声を出すことも、泣くこともなかった。3170gで生まれ、一ヶ月検診で、なんとか3370gに……増えた体重も今は2580gにまで減っていた。ママは、その数字を目の前にして、ショックで言葉が出なかった。ベットの横に座り、お兄ちゃんの顔をずうっと見ていると、看護婦さんがきて「お兄ちゃんの所へ来た時は、手や足、口などを一日に何度も刺激してあげて下さい。吸う力があれば、哺乳瓶から栄養を取る事が出来るので……あと名前を呼んだりして、いっぱい話しかけてあげて下さいね」と…その日から看護婦さんの言った通りに……ママの過ごし方というか、毎日が変わった。お兄ちゃんといる時は、「これをして…あれをして…この話をしようかなぁ〜」と…お兄ちゃんと会う楽しみって言うのかなぁ〜。ママがしてあげれる事が見つかった喜びなのか……どうなのか分からないけど、出来る限り、明るい顔で、お兄ちゃんに会おうと思った。



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お兄ちゃんは一命を取り留めたが、起きていても、ぼうっと上を見ているか、寝ているかで……手も足も動かさず、声を出すことも、泣くこともなかった。3170gで生まれ、一ヶ月検診で、なんとか3370gに……増えた体重も今は2580gにまで減っていた。ママは、その数字を目の前にして、ショックで言葉が出なかった。ベットの横に座り、お兄ちゃんの顔をずうっと見ていると、看護婦さんがきて「お兄ちゃんの所へ来た時は、手や足、口などを一日に何度も刺激してあげて下さい。吸う力があれば、哺乳瓶から栄養を取る事が出来るので……あと名前を呼んだりして、いっぱい話しかけてあげて下さいね」と…その日から看護婦さんの言った通りに……ママの過ごし方というか、毎日が変わった。お兄ちゃんといる時は、「これをして…あれをして…この話をしようかなぁ〜」と…お兄ちゃんと会う楽しみって言うのかなぁ〜。ママがしてあげれる事が見つかった喜びなのか……どうなのか分からないけど、出来る限り、明るい顔で、お兄ちゃんに会おうと思った。


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